平和平穏を願う：お手本見せるにゃ

これを書いているのは3月11日、地元時間の早朝です。9年前のこの日、多くの方々が被災されました。犠牲となられた方々とご遺族の皆様に改めてお悔やみ申し上げます。

当時小学校へ入学されたお子様たちが、今年中学校を卒業となるわけです、とラジオで今朝聞いて、はたと膝を打った次第です。義務教育の初めに災害、終わりに疫病、という縁取りとなるというのもお気の毒なことでございます。

2日前でしたろうか、ニューヨークタイムズに1945年3月10日の東京大空襲についての記事がございました。原爆の被害にあったヒロシマ、ナガサキは比較的こちらでも報道がございましたが（その内容への賛同はともあれ）、その他の爆撃についてはあまり記事はなかったところに、この記事です。記事のひとつは爆撃に加わった当時若い兵士であった方々の言葉という珍しいものでございます。命令が来た折、そんな酷い事やりたくない、と反抗した子たちもいたそうです。それでもオーダーが下され、20歳前の子供であった彼らが、自分たちのしたことによって起きた凄惨さを目の当たりにしたショック、悔いの思いなど90歳半ばとなった彼らが生々しく語った言葉が綴られておりました。

なんの恨みもない他所の国の丸腰の市民と街を焼き払ったわけですものね。この75年間、消せることのできない記憶とどうお付き合いしていったのでしょう。自分たちの手で傷つけた人々のトラウマを思う時どういった気持ちでらしたのでしょうか。

わたくしの知り合いの外科医で、今は引退なさいましたが、若いころ医師団としてコリアン戦争に従事なさった方がおります。テレビで長い事人気のあったMASHみたいなことらしいのですが、かなり悲惨なケースがあったようで、当時の事は一切何も、奥様にさえ言わないそうです。そして、彼は今でもコリアン料理が食べれません。余程辛い思いをなさったのでしょう。

生きていればいろいろな事がございます。災害も疫病も起きるわけです。そこで、国家などのまとめ役がリーダーシップをとることで皆の健康を守り、トラウマを最小限に抑えるためにあれこれせんとならないわけです。が、その脇で国同士で争ったり傷つけあったりして人々を苦しめていく、というのは、

本末転倒もいいとこ！😡😡😡

絶対あってはならないことですよね。